コミック王国おすすめ漫画「スキップとローファー」

こんにちは、漫画を読み続け早30年の漫画妻です。

今回は、コミック王国アプリで読める「スキップとローファー」をご紹介します。

あらすじ
作品情報
主な登場人物
作品の見どころは…？（ネタバレあり）
こんな人におすすめ
評価

あらすじ

石川県のはしっこから高校入学のために上京してきた「みつみちゃん」。
地元では神童と言われ勉強はできるものの、過疎地育ちゆえに都会の同世代とのコミュニケーションは慣れない事もしばしば…
優しい東京の保護者ナオちゃんに見守られながら、ちょっと天然で、真面目でピュアな「みつみちゃん」の存在が本人も気づかないうちにクラスメイト達をハッピーにしていく！

ほんわかした絵柄と雰囲気が気になって読んでみました！

作品情報

作者：高松　美咲(たかまつ　みさき)
出版社：講談社
ジャンル：青年コミック
話数：7巻(最新刊)

主な登場人物

岩倉　美津未(いわくら　みつみ)

石川県のはしっこから上京してきたばかりの高校1年生。
小さな町で生まれ神童と呼ばれ育つ。
感覚が周りとのズレに気付いていない事もあるが真面目でピュアな性格。
その真面目さゆえに考えすぎて眠れない事もしばしば。
地元の深刻な過疎化の対策に関わりたいと考えており、官僚を目指している。

志摩　聡介　(しま　そうすけ)

女子の視線を集めるイケメン好青年。
入学式をサボろうとしていたところで美津未と出会い、一緒に高校まで走ったことをきっかけに、まっすぐな美津未に好感を抱き友達になる。
元子役なのだが、その事には触れてほしくはないそう。
人との関わりにあまり関心を持っておらず、いつも一歩引いた聞き役でいる。

作品の見どころは…？（ネタバレあり）

お話は石川県のはしっこに住む素朴な女の子の「みつみちゃん」が、東京の進学校へ上京してくるところから始まります。
みつみちゃんは真面目でピュアでとってもポジティブ。
神童と言われ、高校も首席合格した頭の良さもあるので、高校を卒業後はT大法学部首席卒業からの官僚、定年後は地元に帰り市長を務めたいと将来設計もバッチリです。
そんなみつみちゃんですが、地元は深刻な過疎化が進んでおり、中学の同級生は8人で幼馴染が親友というアットホームな学生生活から一変、高校は同級生も増えて色んな子との接し方に悩む場面も出てきます。
友達を作ろうと話しかけるも、入学式のハプニングからなんだか雑に扱われてしまったり、自己紹介でジョークでも！と言ってみると周りが引いてしまったり、なかなかみつみちゃんの良さが顔を出せないシーンに、自分の学生時代を思い出しつつ、こんな事もあるよね…！とついつい応援しながら読んでいる自分がいました！

学校生活2日目にカラオケに行くシーンがあるのですが、みつみちゃんは初めてのカラオケを楽しみにしつつ料金の支払い時を間違えて、初めて来たということを少しからかわれたりします。
その後も同級生の本音と建前の言葉に慣れてなかったり、方言をバカにされた事を指摘されて気付いたりと、トイレから部屋に帰る途中、中学の8人しかいない頃と違って”人間関係がこんなに難しいと思わなかった”と少し悲しくなってしまいます。
そんな時にナイスタイミングで地元の親友から電話がかかってきて元気がないことを見破られてしまいます。
私達どうやって友達になったっけ？と聞くと、親友から最初はムスッとしてて怖い子だと思って苦手だったと言われてしまいます。
ちょっとショックをうけるみつみちゃんに続けて「ホントは優しいのに、あは、わからんかったんよ、あの頃は」と。
ここでみつみちゃんは何か腑に落ちた表情になるのです。
部屋に戻ってまた意味深な質問をされるのですが、「どういう意味？いや、わかる訳ないか。出会って2日だもん。こんなこと考えたって仕方なかったんだ！」とみつみちゃんの持ち味のポジティブ&ピュアがここから出てきます！
変に勘繰るのではなく、まだまだ出会って数日。
最初のイメージからは分からなくてもその子それぞれに良いところがあって、みつみちゃんと親友の子みたく、イメージと違ったねっていつか笑い合える人が高校にも居たら嬉しいなってなるシーンがジ〜〜〜ンと胸に響きました…
また入学式に行くために助けてくれたイケメン男子の志摩くんもみつみちゃんを優しくアシストしてくれるんですよね！
志摩くんは志摩くんで、優しく見えても人間関係にあんまり興味なかったり、元子役な事を触れられたくなかったり、少し影を感じるシーンもあります。
でもみつみちゃんと接する事で真っ直ぐにぶつかってきてくれる所にちょっと心が晴れたりします。
みつみちゃんの存在が本人も気づかない内に周りを変えていく所が本当にほっこりするんですよね。
とっても美人なあの子が意外と気さくだって事。
嫌だな〜当たりが強いな〜と思ってたあの子がすごく努力家だって事。
それぞれの子に上部だけでは分からない素敵な一面があるんです。
「スキップとローファー」は心温まり、ちょっぴり考えさせられる。
そんなお話です。